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【ブル爺の自律神経入門】物忘れは睡眠と関係する?|脳と自律神経のつながり

朝日の中の目覚まし時計

第7回:ボケ防止に効く? 自律神経のチカラ

本を持つブル爺
森谷敏夫氏の顔写真

〜名医が教える“脳の若返り”~

いやぁ、正直に言うけど、ワシもそろそろ「物忘れ」が気になってきてるんじゃよ。何を取りに行ったか忘れて立ち尽くすことも、よくある。これがボケの始まりか、やだねぇ、認知症!周りが困る。でも、自分は困らん!

腕を組むブル爺

で、も・も……誰だっけ、そう森谷敏夫博士に相談したんじゃ。一緒に昼飯を食いながら「ワシもヤバいかも」って!そしたら博士に「自律神経が整っていれば、脳の老化もゆるやかになるんですよ」と言われた。自律神経はそんなに重要だったんだ! 博士はこうも言ってた。

森谷敏夫氏の顔写真

「脳ってのはね、意外とゴミを出すんだ、しかも大量にね。それが溜まると、アルツハイマー型認知症の原因になる」博士の話を少し詳しく書けば、アミロイドβ(ベータ)っていうタンパク質がこびりついてくるらしい。

で、その『脳のゴミ出し』は、ぐっすり寝てる間に行われるそうなんだ。つまり、よく眠れないと脳が汚れたままってことになる。そして睡眠不足になると、このアミロイドβが脳に溜まっていくらしい。でも、ちゃんと眠れば翌日にはキレイに流れてくれる、と博士は言っていたぞ。よく寝るって大事なことなんじゃ。

本を読むブル爺

ちなみに良い睡眠は、ただ布団に入ればいいってもんでもないらしい!
大事なのは、自律神経のリズムだ!朝は太陽を浴びて交感神経が「さあ今日も働くぞ!」と目を覚まし、昼間はしっかり動いて、夜になったら副交感神経が「お疲れさん、そろそろ寝ましょう」と、心と体を静かにしてくれる。これがうまく切り替わると、ぐっすり眠れて、脳の掃除もちゃんと進むという寸法だそうじゃ。

腕を組むブル爺

夜遊びして、高い金払って、帰りにカラオケ!姉ちゃん達をタクシーで送りながら日の出を拝むなんて、昭和で終わりじゃよ!昔はくだらぬことをしたもんだ!
さて、もう寝るか?早いか?
なに?テレビの『笑点』が終わったばかりだって?おやすみ!

本を持つブル爺

< プロフィール >
ブル爺(79才)
元・文藝春秋の名物編集者。菊池寛の孫。現役時代は“締切破りの鬼”と呼ばれた男。
昭和・平成・令和の三時代を編集現場で生き抜いた、伝説の“締切番長”。
文藝春秋の創業者・菊池寛を祖父に持ち、編集者として祖父の会社に入社。
以来、時代を彩った作家・評論家・ジャーナリストたちを“ネジ伏せながら”育て、無数の名文を世に送り出してきた。
紅茶よりもコーヒー、和菓子よりもバタートースト派。
現在は引退後の“自律神経ケア”に目覚め、京大の森谷敏夫博士に弟子入り(?)し、健康についての学びを開始。
“体も心も編集できるのか”をテーマに、連載を通して問い続けている。

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< プロフィール >
森谷敏夫
京都大学 名誉教授
株式会社おせっかい倶楽部 代表取締役

1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了(スポーツ医学、Ph.D.)。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授。テキサス農工大学では医用電子工学の研究者とともにNASAの共同研究に参加、宇宙飛行士の筋疲労や筋肉や体力 低下の予防に関する研究を行った。
1992年より京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授。2016年3月から京都大学名誉教授。同年4月から中京大学客員教授。

2007年に予防医療の普及推進をめざして立ち上げたNPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会二代目理事長となり、その成果を世の中に広め、具現化していくことを目的として2019年に株式会社おせっかい倶楽部を設立、代表取締役就任。

専門は応用生理学とスポーツ医科学。生活習慣病における運動の重要性を説き有酸素運動を推奨している一方、寝たきり患者や整形外科的に運動ができない人々のための骨格筋電気刺激についても研究を進め、「筋電メディカル®」という新時代のコンセプトを自ら提唱、医学や生活者によるセルフケアの可能性を広げる科学的なアプローチを精力的に行っている。

2024年、「筋電メディカル®」の考え方に基づき、ロコモティブシンドロームやフレイル対策を目標とした新型EMS「筋電メディカル®EMS(MyMed EMS)」を開発。運動生理学に基づき、筋肉がつく過程を、ハードウエア・ソフトウエア両面からの工夫で再現することに成功した。加えて、これまで困難であった体幹部の筋群(インナーマッスル)への刺激手法を開発し、フェムケアにも活用できるEMSとした(特許出願中)。

自律神経活動の研究においても多くの知見があり、自律神経のバランス(交感神経、副交感神経のどちらが優位な状態であるか)に加え、パワー(自律神経の絶対量。老化とともに減少することが知られている)がより重要であることを提言している。この自律神経測定は、通常、心電図解析と同等の精度が必要であるが、2024年、スマートフォンによりほぼ同精度の測定ができる機器の開発に成功した。

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