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【ブル爺の自律神経入門】運動で自律神経はなぜ整う?|心拍・血圧・呼吸の仕組み

日差しを浴びる紅葉

第5回:健康ってやつは、編集できるのか? 運動なんぞせんでも編集できたわい !

本を持つブル爺
森谷敏夫氏の顔写真

〜でも、自律神経的には大事らしいぞ?〜

運動? そんなもん、若いころからしとらん。
現役の頃は、机にへばりついて原稿と格闘する日々。タクシーに飛び乗って原稿取り!運動不足?ええ、ええ、運動なんか給料くれませんからね!給料もらって新宿のゴールデン街で「ウイスキーがお好きでしょ?」これがいい!しかし、京大の森谷博士に訊くと自律神経的には、そうも言ってられない。

森谷敏夫氏の顔写真

博士の言。「まず、運動をするとどうなるか。脈が速くなる、呼吸も荒くなる、体温が上がる。血圧 もちょっと上がる。これはつまり、体が“戦闘モード”に入る準備を勝手に始めている。いちいち心拍数上げようとか意識しなくても、体が先に動き出す。これ、全部、自律神経の仕事なのです。

たとえば、ウォーキングでも階段上りでも、ゆっくり散歩でも、どんな動きでも、自律神経はしっかり働いている。
身体を動かすことは、すなわち自律神経へのダイレクトな刺激になるというわけです。

自律神経というのは、心拍数や血圧、呼吸なんかの“体のバランス”を自動で保ってくれる仕組みなんです。運動して乱れた心拍数、血圧、呼吸のバランスを整えるために、交感神経と副交感神経がうまいこと働いてくれる。これを“恒常性維持 ホメオスターシス”というんです。
自律神経にとっての一番の鍛え方やトレーニング法は、やはり、運動なのです

コーヒーカップを持つブル爺

博士の話を訊いてワシは思ったよ!まずは、身体を動かせば、自律神経は元気になるとね!
綺麗な青空だ!散歩でもするか!階段もまずはゆっくりと。そして一歩、また一歩、いいねぇ!鳥のさえずりなど聞きながら!ワシもこれから風流人だ!

本を持つブル爺

< プロフィール >
ブル爺(79才)
元・文藝春秋の名物編集者。菊池寛の孫。現役時代は“締切破りの鬼”と呼ばれた男。
昭和・平成・令和の三時代を編集現場で生き抜いた、伝説の“締切番長”。
文藝春秋の創業者・菊池寛を祖父に持ち、編集者として祖父の会社に入社。
以来、時代を彩った作家・評論家・ジャーナリストたちを“ネジ伏せながら”育て、無数の名文を世に送り出してきた。
紅茶よりもコーヒー、和菓子よりもバタートースト派。
現在は引退後の“自律神経ケア”に目覚め、京大の森谷敏夫博士に弟子入り(?)し、健康についての学びを開始。
“体も心も編集できるのか”をテーマに、連載を通して問い続けている。

森谷敏夫氏の顔写真

< プロフィール >
森谷敏夫
京都大学 名誉教授
株式会社おせっかい倶楽部 代表取締役

1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了(スポーツ医学、Ph.D.)。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授。テキサス農工大学では医用電子工学の研究者とともにNASAの共同研究に参加、宇宙飛行士の筋疲労や筋肉や体力 低下の予防に関する研究を行った。
1992年より京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授。2016年3月から京都大学名誉教授。同年4月から中京大学客員教授。

2007年に予防医療の普及推進をめざして立ち上げたNPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会二代目理事長となり、その成果を世の中に広め、具現化していくことを目的として2019年に株式会社おせっかい倶楽部を設立、代表取締役就任。

専門は応用生理学とスポーツ医科学。生活習慣病における運動の重要性を説き有酸素運動を推奨している一方、寝たきり患者や整形外科的に運動ができない人々のための骨格筋電気刺激についても研究を進め、「筋電メディカル®」という新時代のコンセプトを自ら提唱、医学や生活者によるセルフケアの可能性を広げる科学的なアプローチを精力的に行っている。

2024年、「筋電メディカル®」の考え方に基づき、ロコモティブシンドロームやフレイル対策を目標とした新型EMS「筋電メディカル®EMS(MyMed EMS)」を開発。運動生理学に基づき、筋肉がつく過程を、ハードウエア・ソフトウエア両面からの工夫で再現することに成功した。加えて、これまで困難であった体幹部の筋群(インナーマッスル)への刺激手法を開発し、フェムケアにも活用できるEMSとした(特許出願中)。

自律神経活動の研究においても多くの知見があり、自律神経のバランス(交感神経、副交感神経のどちらが優位な状態であるか)に加え、パワー(自律神経の絶対量。老化とともに減少することが知られている)がより重要であることを提言している。この自律神経測定は、通常、心電図解析と同等の精度が必要であるが、2024年、スマートフォンによりほぼ同精度の測定ができる機器の開発に成功した。

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