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【ブル爺の自律神経入門】なぜ中年になると太りやすい?|日常活動と自律神経の関係

お腹に手を当てる男性

第4回:ワシの腹、神経のせいだったんか!

森谷敏夫氏の顔写真
本を持つブル爺

〜太りやすい体の仕組みを探る〜

最近、風呂が嫌いになりましてねぇ。
風呂場の全身鏡ですよ。あれに映る腹が……10代、20代は、ワシの腹もカッコよかった!

見たくないんですよ、今のボヨン腹を。もしかして、これも自律神経のせいなんか?と、思うようになりましてな。

腕を組むブル爺

実はこれ、京大の森谷博士から聞いた話なんですが、中年太りの背景には交感神経の低下があるそうで、この交感神経ってのは、脂肪を燃やす“司令塔”らしいんですね。

「燃やせ〜!」とホルモンを出して、エネルギーを使わせる役目
でも、ワシらみたいに運動不足になると、その司令塔が昼寝してしまう。脂肪は燃えん、体は冷える――つまり、太る。しかも冷えているのに自分では気づかんようになる。

さらに困るのが、「もう食べなくていいよ」というブレーキまで壊れることが、やっかいです!ついつい食べて、鏡を見てビックリ!……まさに、ワシや

森谷敏夫氏の顔写真

博士の話では、“ちょこまか動く”ことが大事らしい!
階段を見たら上る!バスが来たら走る!
車? いっそ誰かにあげてしまえ! っていうくらいの勢いで、ね。

こういう日常の動きは、「NEAT(非運動性熱産生)」といって、実はちゃんとエネルギーを消費して、自律神経にも効くらしい立ったり座ったりするだけでも筋肉は動くんだと。血圧も変わる。すると神経が「おっ、動いたな?」と反応するそうなんですよ。

だから今日からワシは“ちょこまかブル爺”に改名……はせんけど、“ちょこまか運動”はやるっ!
運動ももちろんいいけど、まずは日々の暮らしで自律神経を鍛えることが大事ですと。
ウエストサイズも戻るかもしれんし、心まで軽くなるかもしれませんぞ!

本を持つブル爺

< プロフィール >
ブル爺(79才)
元・文藝春秋の名物編集者。菊池寛の孫。現役時代は“締切破りの鬼”と呼ばれた男。
昭和・平成・令和の三時代を編集現場で生き抜いた、伝説の“締切番長”。
文藝春秋の創業者・菊池寛を祖父に持ち、編集者として祖父の会社に入社。
以来、時代を彩った作家・評論家・ジャーナリストたちを“ネジ伏せながら”育て、無数の名文を世に送り出してきた。
紅茶よりもコーヒー、和菓子よりもバタートースト派。
現在は引退後の“自律神経ケア”に目覚め、京大の森谷敏夫博士に弟子入り(?)し、健康についての学びを開始。
“体も心も編集できるのか”をテーマに、連載を通して問い続けている。

森谷敏夫氏の顔写真

< プロフィール >
森谷敏夫
京都大学 名誉教授
株式会社おせっかい倶楽部 代表取締役

1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了(スポーツ医学、Ph.D.)。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授。テキサス農工大学では医用電子工学の研究者とともにNASAの共同研究に参加、宇宙飛行士の筋疲労や筋肉や体力 低下の予防に関する研究を行った。
1992年より京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授。2016年3月から京都大学名誉教授。同年4月から中京大学客員教授。

2007年に予防医療の普及推進をめざして立ち上げたNPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会二代目理事長となり、その成果を世の中に広め、具現化していくことを目的として2019年に株式会社おせっかい倶楽部を設立、代表取締役就任。

専門は応用生理学とスポーツ医科学。生活習慣病における運動の重要性を説き有酸素運動を推奨している一方、寝たきり患者や整形外科的に運動ができない人々のための骨格筋電気刺激についても研究を進め、「筋電メディカル®」という新時代のコンセプトを自ら提唱、医学や生活者によるセルフケアの可能性を広げる科学的なアプローチを精力的に行っている。

2024年、「筋電メディカル®」の考え方に基づき、ロコモティブシンドロームやフレイル対策を目標とした新型EMS「筋電メディカル®EMS(MyMed EMS)」を開発。運動生理学に基づき、筋肉がつく過程を、ハードウエア・ソフトウエア両面からの工夫で再現することに成功した。加えて、これまで困難であった体幹部の筋群(インナーマッスル)への刺激手法を開発し、フェムケアにも活用できるEMSとした(特許出願中)。

自律神経活動の研究においても多くの知見があり、自律神経のバランス(交感神経、副交感神経のどちらが優位な状態であるか)に加え、パワー(自律神経の絶対量。老化とともに減少することが知られている)がより重要であることを提言している。この自律神経測定は、通常、心電図解析と同等の精度が必要であるが、2024年、スマートフォンによりほぼ同精度の測定ができる機器の開発に成功した。

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