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【ブル爺の自律神経入門】座りっぱなし対策になる動きとは?|自律神経を刺激する日常習慣

ソファで伸びをする女性

鍛えてのりきる。ワシ、まだまだ現役じゃ!

本を持つブル爺
森谷敏夫氏の顔写真

〜 自律神経が支える第二の青春 〜

「自律神経は鍛えられるんじゃ!」自律神経の活動力、つまり“底力”は高められるんじゃよ!

その一番の方法は──やっぱり運動!これに尽きる。

筋トレでも、ジョギングでも、ちょっと早足の散歩でもいい。どんな運動も、自律神経を活性化してくれる頼れる味方じゃと、ワシは思っとる。

腕を組むブル爺

たとえば、朝のんびりから、急に歩き出すとする。体は「おっ、動くぞ」とスイッチが入る。筋肉にエネルギーを送ろうと心臓が早打ちを始め、呼吸も早まる。これは交感神経が一斉に動き出して、体を“臨戦態勢”にしてくれている証拠なんじゃ。運動が終わってクールダウンに入ると、今度は副交感神経の出番じゃ。心拍が落ち着き、呼吸が整い、血圧も下がっていく。つまり、運動とは交感神経と副交感神経、両方のスイッチを交互に切り替えて、神経を鍛えてくれるというわけじゃ。

いきなりハードな運動をせよとは言わんよ!布団の上での足上げや、朝の背伸びストレッチ、ちょっとした散歩でも十分じゃ。朝日を浴びながら深呼吸、筋肉を目覚めさせると、それだけでも一日の調子が違ってくるんじゃよ。これ、森谷博士の受け売りじゃがね!

森谷敏夫氏の顔写真

その森谷博士によると、<日本人は世界でもトップクラスに「座りすぎ」民族だ。カナダの研究で、18〜90歳の約1万7千人を13年間追跡した結果、一日中座っている人たちは、4時間程度しか座らない人と比べて死亡リスクが大幅に高かったという話じゃ。心疾患やがんによる死亡率も、なんと1.5倍以上!

本を読むブル爺

家の中でも、ちょこまか動いて用事を見つけては体を動かす、それだけで自律神経は目を覚ましてくれる。運動すれば、心拍や血圧、筋肉の動きまで、体のあちこちを神経が一生懸命コントロールする。それこそが自律神経を“鍛える”ということなんじゃな。

ワシもこれからが第二の青春じゃ。さあ、みんなも“ちょこまか”動いて自律神経に喝を入れていこうじゃないか!

本を持つブル爺

< プロフィール >
ブル爺(79才)
元・文藝春秋の名物編集者。菊池寛の孫。現役時代は“締切破りの鬼”と呼ばれた男。
昭和・平成・令和の三時代を編集現場で生き抜いた、伝説の“締切番長”。
文藝春秋の創業者・菊池寛を祖父に持ち、編集者として祖父の会社に入社。
以来、時代を彩った作家・評論家・ジャーナリストたちを“ネジ伏せながら”育て、無数の名文を世に送り出してきた。
紅茶よりもコーヒー、和菓子よりもバタートースト派。
現在は引退後の“自律神経ケア”に目覚め、京大の森谷敏夫博士に弟子入り(?)し、健康についての学びを開始。
“体も心も編集できるのか”をテーマに、連載を通して問い続けている。

森谷敏夫氏の顔写真

< プロフィール >
森谷敏夫
京都大学 名誉教授
株式会社おせっかい倶楽部 代表取締役

1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了(スポーツ医学、Ph.D.)。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授。テキサス農工大学では医用電子工学の研究者とともにNASAの共同研究に参加、宇宙飛行士の筋疲労や筋肉や体力 低下の予防に関する研究を行った。
1992年より京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授。2016年3月から京都大学名誉教授。同年4月から中京大学客員教授。

2007年に予防医療の普及推進をめざして立ち上げたNPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会二代目理事長となり、その成果を世の中に広め、具現化していくことを目的として2019年に株式会社おせっかい倶楽部を設立、代表取締役就任。

専門は応用生理学とスポーツ医科学。生活習慣病における運動の重要性を説き有酸素運動を推奨している一方、寝たきり患者や整形外科的に運動ができない人々のための骨格筋電気刺激についても研究を進め、「筋電メディカル®」という新時代のコンセプトを自ら提唱、医学や生活者によるセルフケアの可能性を広げる科学的なアプローチを精力的に行っている。

2024年、「筋電メディカル®」の考え方に基づき、ロコモティブシンドロームやフレイル対策を目標とした新型EMS「筋電メディカル®EMS(MyMed EMS)」を開発。運動生理学に基づき、筋肉がつく過程を、ハードウエア・ソフトウエア両面からの工夫で再現することに成功した。加えて、これまで困難であった体幹部の筋群(インナーマッスル)への刺激手法を開発し、フェムケアにも活用できるEMSとした(特許出願中)。

自律神経活動の研究においても多くの知見があり、自律神経のバランス(交感神経、副交感神経のどちらが優位な状態であるか)に加え、パワー(自律神経の絶対量。老化とともに減少することが知られている)がより重要であることを提言している。この自律神経測定は、通常、心電図解析と同等の精度が必要であるが、2024年、スマートフォンによりほぼ同精度の測定ができる機器の開発に成功した。

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