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【ブル爺の自律神経入門】なぜ朝からだるい?|自律神経と体調の関係を知る

木漏れ日が差す緑の木々

第1回:ブル爺、“自律神経”ってヤツに目をつける!

本を持つブル爺

〜健康の黒幕に迫る覚悟で~

昭和の時代から、数々の原稿を世に送り出してきた伝説の編集者のブル爺、そんな男が人生最後のテーマに選んだのは……まさかの「自律神経」!?

「なに? 俺に取材しろだと?」
できないわけじゃないけどね。今まで一度もNOと言ったことがないのが、唯一の自慢さ、ブル様のな!
でもよ、なんで今さら俺なんだ?

──なに? 京大の名誉教授に取材?もしかして…森谷敏夫博士じゃないのか?
あの筋肉博士の!まぁいい、分かった。俺が訊くのがリアルだってんなら、引き受けてやろうじゃないか! ちょうど最近、体調も今ひとつでよ。医者に言われたんだ、「ブルさん、それは歳のせい、自律神経ですよ」ってな。
よし、小僧、俺についてこい。そして博士に訊いてやろうじゃないか──錆落としに、取材場所は、上等な鰻屋にしてくれよ!なんだ、その顔は?

腕を組むブル爺

「うめぇ、ね、森谷博士!クチャクチャ、本当にご無沙汰で、いえね、取材の前にまず鰻から、で、博士にお会いしたら1番にお聞きしたかったんですがね。
森谷博士 、自律神経ってのは、自分を律する神経と書きますが、どうにもピンと来ない名前なんですね…どんなモンなんですかい?

森谷敏夫氏の顔写真

「ブルさん、まず頬っぺたに付いてるご飯粒を取ってから取材して欲しいね、ブルさん、昔のままだね。さてブルさんは、毎朝起きたとき、調子がいい・悪いって感覚ありませんか?
実はそれ、自律神経が大きく関わっているんですよ」

たばこを持つブル爺

「ホーっ、博士、なんと自律神経とは、血圧や体温、ホルモン分泌に呼吸のリズムまで…。身体のあらゆる“裏方業務”をこなす名マネージャーのような存在だったんですか?

森谷敏夫氏の顔写真

「ブルさん、交感神経と副交感神経って聞いたことありますよね?前者はアクセル、後者はブレーキ。両者がバランスよく働くことで、身体は健康を保てるのですよ。でもこのバランスが崩れると、“やる気が出ない”“なんとなく不調”といった状態になるんですね。
1日の内でも 、自律神経の活動が体調や時間帯によって働きの強さを変える“日内変動”というのがあるんです」

本を片手に持つブル爺

「ちょっと待ってください!メモしますから、ニチナイヘンドウですね

森谷敏夫氏の顔写真

「この変動が乱れると、朝起きてもシャキッとしない、集中できない、なんてことになるわけです」

本を読むブル爺

「このブルの不調は、えっと…つまり、自律神経ってのは、人生の編集部かも知れないんですなぁ…」

森谷敏夫氏の顔写真

その通り!と言いたいけどブルさんの例えはあまり良くないなぁ、まっ確かに、自律神経は、 心身のバランスを取る編集長ですね!

コーヒーカップを持つブル爺

というわけで、“自律神経”という名の黒幕の存在が、少しずつ明らかに…
「お姉ちゃん、鰻の白焼きをひとつね、あっ、森谷先生も食べます?食いましょうよ、どうせ編集部の奢りだから」
そしてブル爺は、膨らんだ腹を叩いて、こうつぶやいた。
「健康も、人間関係も、ネタも、バランスが命だよな…」と。

本を持つブル爺

< プロフィール >
ブル爺(79才)
元・文藝春秋の名物編集者。菊池寛の孫。現役時代は“締切破りの鬼”と呼ばれた男。
昭和・平成・令和の三時代を編集現場で生き抜いた、伝説の“締切番長”。
文藝春秋の創業者・菊池寛を祖父に持ち、編集者として祖父の会社に入社。
以来、時代を彩った作家・評論家・ジャーナリストたちを“ネジ伏せながら”育て、無数の名文を世に送り出してきた。
紅茶よりもコーヒー、和菓子よりもバタートースト派。
現在は引退後の“自律神経ケア”に目覚め、京大の森谷敏夫博士に弟子入り(?)し、健康についての学びを開始。
“体も心も編集できるのか”をテーマに、連載を通して問い続けている。

森谷敏夫氏の顔写真

< プロフィール >
森谷敏夫
京都大学 名誉教授
株式会社おせっかい倶楽部 代表取締役

1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了(スポーツ医学、Ph.D.)。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授。テキサス農工大学では医用電子工学の研究者とともにNASAの共同研究に参加、宇宙飛行士の筋疲労や筋肉や体力 低下の予防に関する研究を行った。
1992年より京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授。2016年3月から京都大学名誉教授。同年4月から中京大学客員教授。

2007年に予防医療の普及推進をめざして立ち上げたNPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会二代目理事長となり、その成果を世の中に広め、具現化していくことを目的として2019年に株式会社おせっかい倶楽部を設立、代表取締役就任。

専門は応用生理学とスポーツ医科学。生活習慣病における運動の重要性を説き有酸素運動を推奨している一方、寝たきり患者や整形外科的に運動ができない人々のための骨格筋電気刺激についても研究を進め、「筋電メディカル®」という新時代のコンセプトを自ら提唱、医学や生活者によるセルフケアの可能性を広げる科学的なアプローチを精力的に行っている。

2024年、「筋電メディカル®」の考え方に基づき、ロコモティブシンドロームやフレイル対策を目標とした新型EMS「筋電メディカル®EMS(MyMed EMS)」を開発。運動生理学に基づき、筋肉がつく過程を、ハードウエア・ソフトウエア両面からの工夫で再現することに成功した。加えて、これまで困難であった体幹部の筋群(インナーマッスル)への刺激手法を開発し、フェムケアにも活用できるEMSとした(特許出願中)。

自律神経活動の研究においても多くの知見があり、自律神経のバランス(交感神経、副交感神経のどちらが優位な状態であるか)に加え、パワー(自律神経の絶対量。老化とともに減少することが知られている)がより重要であることを提言している。この自律神経測定は、通常、心電図解析と同等の精度が必要であるが、2024年、スマートフォンによりほぼ同精度の測定ができる機器の開発に成功した。

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