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【自律神経と健康の基礎知識】メリハリ運動と自律神経|3分ごとに動きを変える理由を知る

青空の下をジョギングする男女

自律神経を元気にさせるためには何をしたらよいのでしょうか。
結論的には、メリハリのある運動がベストです。
運動すれば、自律神経は活発になります。運動する時には、必ず交感神経が優位になります。ダンベルや、買い物の時に少し重い荷物を持つにしても、階段を上るにしても、あるいはちょっと姿勢を変える時でも同じです。

ダンベルのそばで休憩する女性

座っている状態から、立った時には、身体には意外に大きな負荷がかかります。血液が重力の影響で引っ張られるので、失神してはいけないと急いで心拍数を上げる。でもじっと立ったままの姿勢を続けると、やがてその調節も終わってしまう。だから、立ったり座ったりを3分おきに繰り返したら、みなさんの自律神経は非常によくなります。

砂時計

私はメリハリウォークとか、流行りのスロージョギングをお奨めしています。ただし、3分同じ運動をしたら、新しい動きに変える。運動中に座っても構いません。
運動してドキドキしていたのが、座ると今度は副交感神経で心拍数を抑えていく。次に立ったら今度はもっと速く歩いてみる。3分をひとつの基準にして、運動の強度や姿勢をいろいろ変えるのが最も効果的です。家でじっとしているのであれば、右手だけ3分上げるとか、両腕を前に持ち上げるとか、このような動作だけでも全然違ってきます。特に姿勢や頭の位置を変えるだけで、自律神経は機敏(きびん)に反応するのです。

こういうメリハリのある『ちょこまか運動』で自律神経を活性化して、健康をめざしましょう。

この記事を書いた人

森谷敏夫
京都大学 名誉教授
株式会社おせっかい倶楽部 代表取締役

1980年、南カリフォルニア大学大学院博士課程修了(スポーツ医学、Ph.D.)。テキサス大学、テキサス農工大学大学院助教授。テキサス農工大学では医用電子工学の研究者とともにNASAの共同研究に参加、宇宙飛行士の筋疲労や筋肉や体力 低下の予防に関する研究を行った。
1992年より京都大学大学院人間・環境学研究科助教授、2000年から同科教授。2016年3月から京都大学名誉教授。同年4月から中京大学客員教授。

2007年に予防医療の普及推進をめざして立ち上げたNPO法人エビデンスベーストヘルスケア協議会二代目理事長となり、その成果を世の中に広め、具現化していくことを目的として2019年に株式会社おせっかい倶楽部を設立、代表取締役就任。

専門は応用生理学とスポーツ医科学。生活習慣病における運動の重要性を説き有酸素運動を推奨している一方、寝たきり患者や整形外科的に運動ができない人々のための骨格筋電気刺激についても研究を進め、「筋電メディカル®」という新時代のコンセプトを自ら提唱、医学や生活者によるセルフケアの可能性を広げる科学的なアプローチを精力的に行っている。

2024年、「筋電メディカル®」の考え方に基づき、ロコモティブシンドロームやフレイル対策を目標とした新型EMS「筋電メディカル®EMS(MyMed EMS)」を開発。運動生理学に基づき、筋肉がつく過程を、ハードウエア・ソフトウエア両面からの工夫で再現することに成功した。加えて、これまで困難であった体幹部の筋群(インナーマッスル)への刺激手法を開発し、フェムケアにも活用できるEMSとした(特許出願中)。

自律神経活動の研究においても多くの知見があり、自律神経のバランス(交感神経、副交感神経のどちらが優位な状態であるか)に加え、パワー(自律神経の絶対量。老化とともに減少することが知られている)がより重要であることを提言している。この自律神経測定は、通常、心電図解析と同等の精度が必要であるが、2024年、スマートフォンによりほぼ同精度の測定ができる機器の開発に成功した。

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